2013-04-27

2008年01月07日 世界の中心はアメリカではない

2008年01月07日

 世界の中心はアメリカではない

           
1月6日朝日新聞「耕論」の加藤周一と上野千鶴子のやりとりがおもしろい。
そのさわり、
上野「市場化の波に、旧ソ連も東欧も中国ものみ込まれている。
 アメリカを牽制する力がなくなった」
加藤「バランスをとる力がなくなったというのはその通りだが、
 中国やインドが台頭し、アメリカの思うような存在には
 ならなくなってきているのも事実だ」
 「これは新しい局面ではないか」

上野「アメリカの有権者の選択が、世界の運命を左右する困った状況だ」
加藤「一極化する傾向が強く出てきたと同時に、矛盾するようだが、
 それと並行して、多極化する傾向もかなり強く出てきた。
 これはおもしろい状況だ」

この世界認識は、障害者の分野で考えると、
世界人権規約の発展として位置づく障害者権利条約。
この権利条約の国連での実現過程って、
まさに、世界の中心はアメリカではない!ということがよくわかる。

明けて7日発行の週刊「東洋経済」もおもしろい。
特集=「北欧」はここまでやる
 http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/
なんといってもデータがわかりやすい。
教育も福祉も、女性の社会参加と高度な民主主義化がポイントなのだと
じわーーとわかる。

欧州の中の北欧もそうだし、
中国もインドもアジア全体も、中南米も動いている。
そんなことをぼんやり考えていたら、
今朝の新聞で井上ひさしがこんなことを言っていた。

 何時に起きて
 朝、なにを食べて、
 夜はどう帰ってくるのか。

 よく映画を見てるか、
 劇場やコンサートホールに行く習慣があるか、
 本を読むか読まないか。

 つまりなにを大切だと思って毎日をすごしているか。
 こういったことを束ねたのが文化であり、文化の質だ。

激動の世界史の中で、
大切にすべき、健康で文化的な生活ってなんだ。
そのあたりに闘うべき価値があるような気がすると感じる
1月8日のはじまり。

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