2013-04-27

2007年11月30日 西武新宿線の「臨時停車」

2007年11月30日

 西武新宿線の「臨時停車」

ここ数日、西武新宿線は「臨時停車」が続いている。
「急病人のため」というアナウスが多いように感じるが、他でもけっこう多いようだ。

一昨日、だったか、それはわたしの斜め後ろで起こった。
本を読んでいるわたしの背中越しにふわーっと動くものを感じたら、
足元に、若いサラリーマン風の男性が、崩れ落ちた・・・

なんで?? ・・・と呆然としていると、
隣の40前後の男性が、もう少し年上かな45歳前後?かな
その崩れ落ちた青年の首筋に手を当てて脈のあることをたしかめている。
青年は、意識はもうろうとしていてもあるものの顔には血の気がまったくない。

男性とわたしと目があって、
男性曰く「これは臨時停車ですかね・・・」
わたし「ですね・・・」

で、わたしが大きな声で
「非常ボタンはどこですか?非常ボタンの側の人は、非常ボタンを押してください!」
と3度ほど大きな声で言う。

しばらくたって、35歳前後の男性が「押しました!!」
車掌の声がスピーカーから「どうしましたか?」と聞こえるまでの
長かったこと(^^;)

「急病人です!」
「意識はありますか?」
「かすかにあるようです」
「つぎの駅で止まりますが、待てますか?」
(そんなあ・・・わかんねえよ・・・)

次の駅に臨時停車し、
駅員が「どこですか~!」と叫びながら、窓の外を行く。

「おーーい!!ここです!」とわたしが手を振り、
一番近いドアに駅員が3名ほど駆けつけるも、
ドアは外からはあかない(^^;)

「座席の下のDボタンを押してください!」
といわれても・・・そのDボタンはなかなかみつからない(^^;)

今度は別のサラリーマンが、
ぼーーとしているにいちゃんのバックをあらっぽくどけて
Dボタンをおしてくれた。
倒れた青年はその場で駅員にあずけた・・・

しかし、集団のなかの孤独というか、
こういう場合の当事者をおもうと怖くなる。

それと、こういうときに、
とっさに判断して動ける人って、
そんなに多くはないなと感じた。

倒れた青年を抱きかかえていた男性とは、
その後の車中、
「だいじょうぶですかね・・」と二人ぼそっといったきり、
高田馬場で人波に消えた。

しかし、最近、電車での「急病人」やけに多いな。

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