2013-04-27

2006年10月29日 10.31日比谷公園においでください

2006年10月29日
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 10.31日比谷公園においでください

カテゴリ:世情
 カムチャッカの若者が  キリンの夢を見ているとき
 メキシコの娘は  朝もやの中でバスを待っている
  
中学校教科書にある谷川俊太郎さんの詩「朝のリレー」は、

 この地球では  いつもどこかで朝がはじまっている
  
とつづきます。

だれにも平等に希望の朝が来るように、
障害があっても「同年齢の市民と同じ権利を有する」と
国連が宣言したのは1975年のことでした。
それから、30余年が過ぎ、今年国連は「国際条約」として、
障害者権利条約を採択します。

わたしたちの願いは、「勝ち組」になることでも、
たくさんのお金を儲けることでもありません。
住み慣れた町で、みんなといっしょに、
心ゆたかに安心してくらしたいだけなのです。
普通のくらしのスタートラインに立つための「社会的な支援」、
障害者が乗るための「踏み台」をつくることは、
世界中のだれもが認める障害者福祉だったはずです。

ところが昨年10月31日、多くの不安や反対の声が渦巻く中、
一度は廃案になった障害者自立支援法は、
多数与党の中で強引に成立させられました。
「福祉」を買うという「考え方」のもと、
トイレするにも外出するにも応益一割負担の導入は
あまりにもひどすぎる施策でした。

十分な準備期間もなく、4月に実施され、10月から本格実施されましたが、
200をはるかに超える地方自治体では、「独自減免」が実施されます。
これは各地の運動の成果ですが、それによって、
日本のどの町に住むかによって「法の下の平等」が犯されるという
法治国家であってはならないことが起こっているのです。
いま国会で異例の論議の的となり、
与野党間の争点となっているのも当然のことでしょう。

こうした中、厚労省はずさんで恣意的な「実態調査」報告を行い、
マスコミからも疑問が指摘されました。障害者団体にも圧力が加えられ、
連帯への影響も出はじめています。

現局面は、与党・厚労省のすすめる障害者の実態を無視したままで
3年後の介護保険統合にひた走ることを許すのか、
それとも、障害者の実態に学びながら、
自立支援法は凍結して、立ち止まって、
多くの人の智慧を集めて障害者施策を考えるべきです。

そのためには、いま、私たちには「力」が必要です。
「力」は「数」です。
どれだけ、一人でも多くの人が10.31の日比谷につどうことができるのか。
それをマスコミはどう報道し、世論をどう形成するか。
そこが現局面の打開のカギを握っています。

もちろん、5.12、7.5、そして秋の二週間行動などで、
なんども上京されてる地方のみなさんのご苦労や、
参加したくてもどうしてもできない方々の困難を痛いほど感じます。
でも、一人でも、二人でも、短時間でも、
10月31日は日比谷に集まってほしいのです。
その数が、必ず、未来を切りひらく力なります。

どうぞ、みなさん、日比谷に! ぜひ!
障害者や関係者だけのことではなく、
すべての人が安心して暮らしていける社会づくりのために、
ただただ、こころから、フォーラムへのご参加をお願いいたします。

10.31大フォーラムホームページ
 http://www.normanet.ne.jp/~jadh/1031.html

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