2013-04-27

2006年08月27日 水没する名湯で

2006年08月27日
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 水没する名湯で

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パソボラ合宿とでもよべばいいかなあ。
パソコンボランティアを世に生んだ、不思議な面々が、
自分たちのために、いま思っていることをなんでも語り合う、歌いあう、
まあ、1年に一回のいのちの洗濯のような合宿が2000年からつづいている。

会場は昨年に続き「コニファーいわびつ」。
群馬にある元杉並区の保養所だ。
ピアノのあるコテージもあって、どんなに遅くまで、飲んで、騒いでも、
聞こえてくるのは、虫の音くらい。

閑話休題

合宿の後は、上州の温泉めぐりも楽しみの一つ。
昨年の四万温泉の温泉三昧もよかったけど、
今年は、数年後に水没するという川原湯(かわらゆ)温泉を訪ねた。

水没理由は、首都圏最後の巨大ダム計画「八ッ場(やんば)ダム」によるものだ。
岩波ブックレット『八ッ場ダムは止まるか』が詳しい。
ダム事業費日本一(4600億円)で、40年以上も前の計画案だから
水を欲していた東京都などはもういりませんといっているにもだ、、、
そして、このダムによって絶景と言われる紅葉の名所・吾妻渓谷も水没する。
この渓谷の紅葉は、じつに美しいもので、高校1年の修学旅行でここを散策したことがある。
わたしのなかの紅葉の光景はこの吾妻渓谷によって形成されたのだが・・・

そして、川原湯(かわらゆ)温泉は、山間のひなびた温泉街だ。
源頼朝が発見したと伝えられる(まあ、たいがいそういう話しは多いが)
「王湯」など3つの共同浴場がある。温泉のパンフには「昔日の湯治場へ。幻となる前に・・・」とちょっと哀しいコピーがあった。

みんなで入ったのは、高田屋の「砂塩酵素風呂」。
70度といわれる源泉が砂の下にひいてあるそうで、
なんといえば、いいのだろう。サウナというのでもなく、熱い砂に埋もれて15分。
身動きのきかない身体からは汗が噴き出した。
シャワーをあびて砂を落としたあとは、湯ノ花がほのかににおうたっぷりの温泉につかる。
からだにいいことしたなあという言う感じ。
風呂上がり、緑の濃い坂道を風にふかれて歩くのは気持ちがいい。

この温泉のはるか上の山を削って、新駅の工事がはじまってるそうだ。
この巨大ダム建設、いっそ白紙にしまえばいいのになあ。

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