2013-04-27

2007年05月22日 映画「パッチギ LOVE&PEACE」

2007年05月22日
 

 映画「パッチギ LOVE&PEACE」

カテゴリ:映画・TV
どうしてもみたい映画がある。
どうしてもみなければならない映画もある。

この映画は最後の15分にすべてが凝縮している。
生きろ!だ。

前作で主人公のアンソン(井坂俊哉・「純情きらり」のキヨシ?君)
に生まれた家族のシンボルの息子・チャンスは小学生。
妻(遺影は前作の女優さん)は白血病ですでに亡く、
筋ジスと診断されている。
当時の医療では「20歳まで生きるのは難しいかもしれません」
と宣告される。

その兄を慕う妹・キョンジャ(中村ゆり)
チャンスの治療費と自分の可能性のため芸能界に入る
(そのあたりの展開はノムケン(西島秀俊・「純情きらり」の冬吾さん)
 との恋とか想定内の展開で)

そこそこに展開していたのは、最後の15分の集中のためという感じだ。

1974年の東京と
アンソン・キョンジャの父のいた1944年のヤップ島が交差しながら
ド迫力の戦争シーンが展開される。

キョンジャが告白する父の生き様、
済州島に生まれ、本が好きで、大学に進学して、
将来は先生になりたいとおもっていた父。
「御国のため」でなく、殺されたくないから、殺したくないから脱走した。
「父が戦争から逃げて生きてくれたからこそ、
 ・・・だから私はこの世に、今こうして生まれることができました」

ぎりぎりで映画館に滑り込んだので、
隣の大スクリーンでやっている石原都知事総指揮の
「俺は、君のためにこそ死ににいく」にどれだけの人が
入っているのかは知らない。

しかし、同じ時期に、この映画がつくられ、
そこにいる10名くらいのみんなが泣き、
共感していることに拍手したい。

パッチギ LOVE&PEACE!

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