2013-04-26

2006年04月18日 大人の純愛・『いつか読書する日』

2006年04月18日
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 大人の純愛・『いつか読書する日』

カテゴリ:映画・TV
気になってたけど映画館では見損ねた『いつか読書する日』をDVDでみた。
最近はすぐにDVDになるので、ありがたいといえばありがたいけど、
一度くらいは再上映館でスクリーンでみてからDVDになってほしいともおもう。

同時代の女優で気になるのは(年は少しずつ違うけど)、
大竹しのぶ、中島みゆき、そしてこの主人公・田中裕子。

設定は50歳。
人生を一人で生きるにはいろいろ考える年頃。
ずっと想いを閉じこめていた相手の高校の同級生は岸部一徳。
(一徳さんて、タイガースでベースしてたサリーだよね。
 ベトナム戦争の頃「一番怖いものはなに?」と聞かれて「人の心」なんて
 言ってたみたいで、いまやすごい俳優さんだね。
 てことは裕子さんの略奪ダンナ・ジュリーのご同僚だあ)
その妻は末期ガン・仁科亜季子(「女優」復帰1作)。
脇は、わけありで一人ぼっちだった田中の親代わりの渡辺美佐子。
彼女の連れ合いは痴ほうが進行している。

ある日深夜ラジオのDJから
「私には大切な人がいます。でも私の気持ちは絶対に知られてはならないのです、、」
とお便りが流れてくる、、、

けっこう筋書きは、おお、やっぱそうなるよな、、という展開なのですが、
画面がいい。とってもいいなあ。

夜明け前、朝ぼらけ、朝焼けと刻々と変わる朝の風景。
坂道のある町を背景に、牛乳配達する田中。
英語版は「MILK GIRL」。
ロケ地は長崎だが、この映像をみているだけで、人生を考えてしまうな。

そして、配達が終わり、着替え、スーパーのレジに向かう彼女の自転車。
市役所の児童課に勤める岸部の乗った路面電車とは、すれ違っている。

さまざまなすれ違いから、互いの意志によって重なり合い、
そして運命によって、、、、

ちょっと大人の純愛ドラマ(^_-)

監督:緒方明
脚本:青木研次
音楽:池辺晋一郎(とても印象的な音楽でした)

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