2011-11-23

朝の風景

利根川流域の田園風景です(11月13日)。

何十年ぶりでしょう。
数メートル先が見えないような本格的な朝もやの中にいたのは。

ご推察のとおり、一人で暮らす母親のぼやきを聞きにと
帰省して、朝はまじめに散歩していたのです。

ふと、谷川俊太郎の「朝のリレー」を口ずさんでました。

 カムチャッカの若者が きりんの夢を見ているとき
 メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている



こちらは、17日の水戸・千波湖。
黒い白鳥というか黒鳥=ブラックスワンです。
白鳥グループとは違うところで、水草とか草を食べてました。
白鳥は「渡り鳥」ですが、このブラックスワンは渡らない。
水戸で生まれて水戸でずっと暮らしてる。


そして、11月21日の空です。

陽が昇るころの雲や空の色は一瞬だけど、
毎日変わることを実感します。


  ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき
  ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする


  この地球では いつもどこかで朝がはじまっている
  ぼくらは 朝をリレーするのだ
  経度から経度へと
  そうしていわば 交替で地球を守る


◇◆◇

最近の日本はますます異常だ。
政治も経済も異常ならば、大マスコミはさらに変だよね。

大事なことはよくよく話し合って知恵を出し合い、
自分で、自分たちで決めていくのではなくて、
「先読み」とばかりに、自らすすんで「権力」にすり寄っていく。

きっと戦前ってそうだったんだろな。
大マスコミは戦意高揚をあおり、しかし、敗戦後も反省も総括もない。

「ここらで立ち止まって、暮らしとか自由とか権利とか、そういうところへ立ち返らないと」
ローカル新聞に掲載された菅原文太さんの発言。

いい感じで年をとりたいね。