2008-10-16

この頃涙もろいなあ


気がつけば朝日の夕刊の「ニッポン人脈記」が変わっていて、『おーい 寅さん』がはじまっている。
今日は2回目というので、あわてて昨日の夕刊をさがした。

「男はつらいよ」シリーズで人生を学んでいるわが娘は、第20作「寅次郎頑張れ」を取り出して、風邪でふせっていたはずのカミさんと泣いたり笑ったりしている。
わたしは、昨日の夕刊で泣き、今日の夕刊で泣いている。

10時になると、緒形拳の遺作となったドラマ「風のガーデン」をみる。
「ふぞろいの林檎たち」からあいかわらずダイコンの中井貴一が、この作品ではすごく存在感がある。
ラストシーンに流れる「ノクターン」を歌う歌手・平原綾香もいいが、素人役者の彼女もなかなかだ。

そして、緒形拳。
今夜のセリフは、圧巻だ。
老衰で死んだ犬を抱きしめて眠る障害児の孫(神木くん)に、静かに語りかける。
かなしみは、愛しむ、愛する、大好きなことと同じことばの意味なのだ、
いとしいからかなしい。
生きるものは、必ず死にます。
おじいちゃんも、きみも、姉さんも、
死ぬということは、生きるものは必ず通る道です。

緒形拳も寅さんの渥美清も自分のガンを知りながら、懸命に生きた。
人間って、すごいなあ・・・と思うと、また涙がにじんできた。





 

2008-10-03

10月は政治の嵐の季節


ここのブログにはけっきょくなにも書けなかった9月は怒濤のようにすぎ、障害者・患者9条の会のシンポは大満足だったり、あっというまに52歳になっちゃたし、
北欧に飛ぶ直前には、東久留米で立岡講演会が成功したり、
14日から22日には、いつもながらの駆け足旅だけど、
やっぱ日本を離れるといろいろなことを考えたな。

ぼちぼちと個人メルマガでそのあたりのことは書いてるので
おお!わしにはメルマガ来てないぞ!という人は声をかけてくださいね。
障害のある友人やお父さんお母さんからの感想にはとりわけ考えさせられてますね。

で、オクトーバーがはじまりました。
エンジン120%全開です。

天下の悪法・障害者自立支援法の撤廃めざす10.31全国大フォーラム

司法の場で国民世論のもとに決着をはかろう!の行政訴訟の勝利めざす
障害者自立支援法訴訟の勝利をめざす会

そして、こうした状況を国際条約である障害者権利条約の批准にむけての
国内法の見直しで、なんとかせんとあかんぜよ!という政府との意見交換会
この秋に大詰め。
内閣府、厚労省、文科省とは2ラウンド目の意見交換会が設定されています。
ICT分野でも意見しないと、うやむやになっちゃうしなあ。

そこに、総選挙もやらないうちに二人の首相が政権を投げ出し、
北欧での報道ではまったく注目されていなかった日本の首相にだれぞの孫がなり、
その盟友の超右翼大臣は5日目でくびで、官房長官の事務所費疑惑も発生・・・

そこにメガトン級の世界経済の大混乱。
巨大なマネーが動き回る資本主義はいったい全体どうなっちゃうのか(^^;
巨大な富はますます巨大に、ビンボーはますますビンボーにという動きは加速されるのか・・・

ストックホルムで考えたけど、
軸足を人間の幸福の追求にしっかりとおいて、
激流の世界動向にむかう決意をしめしてほしいぞ。

そんなこんなで、この10月、猛烈な政治の嵐。

ps 写真はストックホルム市図書館