2013-04-27

2006年05月21日 しあわせになろうよ

2006年05月21日
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 しあわせになろうよ

カテゴリ:
「恋人に会うように待っていたよ」

3時間も立位をとるはたいへんなはずだ。
彼は、パートナーといっしょに、
信濃川の枝分かれした堤防沿いの窪地の家から、
特注の車いすで、県庁所在地の福祉会館まで
わたしの話を聞くために、長い時間かけてかけつけてくれた。
講演のラストに、つい長渕の歌を口ずさんでしまったよ。

15年ぶりに訪れた新潟の街。
髪の白くなった旧知の仲間たちは
「あなたは15年前と変わらないねえ。元気だねえ」
とうれしいことを言ってくれる。

車いすの彼と出会ったのは、
1979年の54義務制、障害児の全員入学の年の
学部の講演会のときだから、30年以上も前のことだ。

だから、人生の半分以上のつきあいとなるのだが、
直接会って、話したことは、片手で足りるくらいの回数だ。
あとは、言語障害のたいへんきびしい彼との電話や
パートナーに口実入力してもらってするメールとのやりとりがすべてなんだけど、
それでも、いつもそばにいるような気になるのは、
なんなんだろね。

障害者自立支援法は、トイレすることさえ他人のサポートを必要とする
彼の日常生活に重くのしかかる。
福祉の利用料が払えない。
トイレすること、ご飯を食べること、外出すること、、、、
それらはすべて「応益」負担だ、自己責任だ、
という世界でこの国しかない言語道断の悪法が4月からはじまった。

しかし、彼は言う。
「学ぶこと、知は力だなあ・・」
「全障研はそういう場だ」
「あんたは、自分が生きてこれたブレーンの一人だ」
「あなたに会えてよかった・・・」

おれもそうおもうよ。


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