2016-12-09

花田春兆 句集・まほろば

花田春兆「句集 まほろば」(書肆アルス 定価1000円+税)をいただいた。
「句集」と聞くと背筋がシュッとする感じで、言葉の感性と思想性にこころを澄ませて向き合いたいとおもう。
春兆さんは大正14年(1925)生まれ。脳性マヒ者では最長齢かもしれない。

藤井JD代表が「序文」を寄せている。
「言葉紡ぎの達人」で、「やわらかくも鋭く、やさしくも強い」、「言葉の障害」と「言語の生涯」を見事なまでに統合させている。
そして、「表出という出力の陰に、その何倍もの、否何十倍もの感知という入力の努力がある」と。

わたしが春兆さんの麻布にあるお宅に、「みんなのねがい」編集部員として月に1度おじゃましていたのはかれこれ30年以上前になる。パソコンが普及し始める頃には、パソボラであそんだり、一緒に政府交渉したり(^_-)

そうそう、表紙カバーの「天邪鬼」は春兆さんの大のお気に入り。
踏みつけられているようで、どっこい世界を支えているからか。

1973年に「みんなのねがい」で連載していた「いくつになったら歩けるの」は半生の記録だけど、つい再読してしまった。
先日の誕生を祝う会に一緒したら、タイトルは小さかった息子さんの言葉だったと聞いた。
(2016年12月2日)

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