2016-12-10

『泣くのはいやだ、笑っちゃおう 「ひょうたん島」航海記』 2016年1月21日

この本に数日はまっていた。
『泣くのはいやだ、笑っちゃおう 「ひょうたん島」航海記』
武井博著 アルテス

「ひょっこりひょうたん島」がスタートしたのは1964年4月6日(月)5時45分。週末をのぞく毎日15分間。わたしにとっては「ひょうたん島」で民主主義や連帯を知らず知らずにわくわくドキドキしながら学んでいたことを思い出した(^_-)

東京オリンピックの年だからわたしは8歳。小学校2年生で、テレビの中で走るアベベを見ながら、家のまわりを走ってた。それから6年生までの5年間。この番組がどれだけ日本の民主主義をすすめさせてくれたろうか(^_-)

当時、武井ディレクターは28歳~32歳。脚本の井上ひさし、山元護久さんも20代。作曲の宇野誠一郎。アニメーションの九里洋二。人形作家・片岡昌、操る「ひとみ座」すごい人たち。

さらに声もすごい!
ドン・ガバチョ大統領=藤村有弘、海賊トラヒゲ=熊倉一雄、マシンガン・ダンディ=小林恭治、サンデー先生=楠トシエ、博士=中山千夏。そして、若山弦蔵も、谷幹一、柳沢慎一、鈴木光枝、黒柳徹子、九里千春、坊屋三郎、青島幸男、松島トモ子も・・・・なんていうキャスティングだろう!

「ひょうたん島」には、
・スーパーマンは要らない=だれもが弱点をかかえながら、どのように協力したら生き抜けるか。運命共同体の一員。
・貫かれる平等の精神ーひょうたん島の民主主義=住人は、男も女も大人も子どもも、ライオンくんさえも共に生きる一員として平等だった。

印象的な歌もあった。
 「勉強なさい 勉強なさい」
 大人は子どもに命令するよ「勉強なさい」
 えらくなるために
 お金持ちになるために
 アーアーアーアー そんなの聞き飽きた

それに対して、サンデー先生は、
 「人間になるため、さあ勉強なさい!」
すごい教育論だよね(^_-)

そういえば「ひょうたん島」がはじまる前に「ものしり博士」という番組があった。熊倉一雄さんの「ケペル先生」が、「やあ、こんばんは。元気かね?なんでも考え、なんでも知って、なんでもかんでもやってみよう!」と出てくる。
これもしっかり小学生なりたてでみてたけど、この番組の担当者もこの武井さんと知って、またまたびっくり。

しかし、ほんと、当時の教育番組のレベルは時代をリードしてたなあ。しみじみ。2016年1月21日


https://www.youtube.com/watch?v=gJlZnlsJGlg



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