2016-12-09

アピール 障害者も一緒に、すべての人たちのいのちが輝くインクルーシブな社会を 2016年9月28日

本日のJD緊急企画。相模原事件を考える緊急ディスカッションでの集会アピールです。
多くの人びとにお知らせください。
以下は、わたしの閉会あいさつです。(2016年9月28日)

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本日は、会場にたくさんの300人のご参加、本当にありがとうございました。

とてもかなしくて、怖ろしくて、おぞましくて、イヤでイヤいたたまれないような事件ですが、今日のようにみんなと話し合う中で、問題の本質を考えられる気がいたしました。

私は、先週、北欧・デンマークを研究会の活動で訪ねていました。藤井代表からは、北欧の人たちはこの事件をどう考えているのか聞いてくることの「特命」を受けていました。

デンマークの特別支援学校の校長、ペタゴー(生活支援員)養成大学の准教授にも聞きましたが、日本でデンマークの ニュースをほとんど聞かないのと同じように、デンマークでも日本のことはほとんど知られていませんでした。

ですが、JDの見解、英訳もされて世界に発信していましたので、これをプリントアウトして、会う人ごとに伝えました。

スカナボーという人口3万人の湖に囲まれた美しい町で、200人の重い障害のある人たちが700人のスタッフの支援のもとに、14のグループ住宅で暮らしている「田舎町スーロン」があります。その副施設長・トリーネさんが次のように話してくれました。

・絶対にあってはならないことです。
・どういう人であっても命を奪うことはあってはならない
・スーロンに暮らす毎日支援が必要な人は、外からみれば、生活もできない人と思われるかもしれません。
・でも、一人ひとりは生きている。違った人格をもち、支援する私たちのほうが学ぶことがあるのです。
・「社会にはいらない!」と一つのグループを殺し始めたら、つぎ はどんなグループが殺されるの?殺されつづけてしまう。恐ろしいことです。

どんなに重い障害があっても一人ひとりのいのちの絶対的価値を守る。これは北欧でも日本でも、たとえばバンク-ミケルセンや糸賀一雄など、多くの先輩たちが守ってきたいのちのバトンです。

トリーネさんが言うように、「社会にはいらない」人をつくってしまったら、次にはどんな「いらない人」がつくられるでしょうか。

すべての人びとが安心して生きられる社会を!
そのために、一人ひとりが考え、つながって、努力しあいたいとおもいます。
みなさん、ごいっしょに、ともにがんばりましょう!

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