朝日のなか、二階のベランダで洗濯物を干しながら
昨夜紅白で聞いたアンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を口づさんでいる。
http://www.youtube.com/watch?v=-y0_fDhzg5U&feature=related 今、負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
中学生たちに信じる言葉を伝えられないのは、おとなの責任だと思うけど
そういう52歳のぼくも、そんな気持ちになる時代だよね。
コンビニで買った大新聞の社説には、そんなトーンの上にも、
どうも「上から目線」って感じがするな(^^;
○「混迷の中で考える 人間主役に大きな絵を」(朝日新聞)
・「100年に一度の津波」 たじろく必要はない。私たちの国は過去一世紀半近い間に、
国がひっくり返る危機に2度も直面し、克服してきた。
・「たくましい政治が要る」 将来を見すえた国づくりに集中して資源を投下し、
雇用も創出する。そうしたたくましい政治が要るのだ。
○「新自由主義の崩壊」「党益より国益を」(読売新聞)
・日本は国際競争から落伍しかねない。
・政治家も、国民も、世界と日本を険しい難所に差し掛かっているのだということを
常に心しておきたい。
○「環境の先導で成長を図れ」(毎日新聞)
・これから需要の増加が見込める成長分野に集中投資すべきなのは当然だ。
高齢社会に対応した医療、介護、高齢者ケア、そして教育である。
だが、今後数十年にわたる「国のかたち」を考えれば環境投資の比重が限りなく重い。
そんな各紙のなかで「ですます調」だけでなく少しトーンの違いがあったのは東京新聞。
神野東大教授や藤井元スウェーデン大使の引用なのは迫力に欠くけど。
○「人間社会を再構築しよう」(東京新聞)
・希望の協力社会とは、利他的行為が結局は自己の利益になるという協力の原理と
思想が埋め込まれている。
・人間の絆、愛情、思いやり、連帯感、相互理解が重んじられ生きている社会です。
・どんな社会をめざすのか、政治に何を求めるのか
意思表示と政治への監視と参加がいります。
◆◇◆
9月の北欧を旅してあらためて感じたことは、
日本との決定的な違いは、障害者も高齢者も社会保障はすべての人びとが支えている、
そこに絶大な信頼感、安心感があるってことで、
それをなしえているのは、一人一人の思想と政治参加、政治アクションなんだよね。
そして、要は、一人一人が大切におもっていることは何か、一人一人の価値観、
それを問い直し、守り抜くための行動を連帯して起こすことなんだとおもう。
そのためには、倉本聰の視点も大事かな。
「こっち(北海道)に来て、普通のおじさんやおばさんたちと知り合い、
目線が前より低くなりましたよ。
上流で(地方で)暮らす人々の立場や思いを座標軸にして、
日本を見るようになりました。それが一番変わった点です」(読売)
経済同友会終身幹事の品川正治さんの視点(「人間見ようとしない経営」)もすごい。
朝日新聞「耕論」12月28日、
「(憲法9条の根底に)国家ではなく、人間の目で戦争をとらえるたしかな視線を感じた」
「経済も人間の目でとらえることができるか。経営者として私は自ら問うてきた」
◆◇◆
1月1日だから、けっこうヒマだし、新聞をたくさん読んで考えた。
最後に、もっとも笑えた記事をひとつ。
読売のテレビ番組特集の最後の連続カラー4ページ!
あの、たしかソフトバンクCMの「犬のお父さん」風を使ってきて
「わたしも、箱根に出ます」(明日は日テレは箱根駅伝だ)
そして、月に向かって
「近くばかり見て、生きるんじゃない。」(写真)
最後になりましたが、
みなさん、本年も、よろしくお願いします(^_^)b
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