2008-06-25

デジタル化の不安

電話とかインターネット関連の業者と障害者団体がつくる協議会が10年続いている。
古参メンバーはそれぞれ10歳年を重ねたなあとしみじみなのだが、
今日は総務省の担当課長がいたので、
気になっているテレビ放送のデジタル化と障害者の問題について質問してみた。

○デジタル化ではみんなとても不安を感じている。新聞では生活保護世帯にチューナーを配布すると報道されているが、障害者への対応はどう考えているのか?
○ケーブルテレビ利用ならばアナログテレビもそのまま見れるハズだが、そこに手はうたないのか?
○悪質な訪問販売が危惧される。不安に乗じて家庭内に入り込むことになる。対策が必要ではないか?
(悪質な訪問販売の不安は、じつはわが実家のじじばばの不安を代弁したのだ(^^;)

課長曰く
・情報通信審議会の案が了承されたところで、ほぼ新聞報道どおり。 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/index.html
・生活保護世帯に最低限度の機器等を無償給付する。
・ケーブルテレビ利用ならばいまのアナログテレビでも見れる。
・訪問販売の悪徳商法については広報を強め、相談体制も整備する。
(あれ?障害者は? ん? 生保世帯でくくっちゃったわけ?(^^;)

すると聴覚障害団体の代表がつっこんだ。
○デジタル化で字幕放送の拡大や義務化を期待しているが、ホテルのテレビ事情はなんとかならないか。デジタルテレビのハズが、字幕受信機能がのぞかれている。テレビは娯楽だけでなく、災害情報など必須。ホテルでなんらかの基準はできないの?

課長
・デジタルテレビでは字幕機能は標準化されている。薄型テレビでもアナログのこともあるが・・・
 (ホテルによってはアナログをケーブルで流しているところもあって、字幕がみれないこともあるとのこと)

結局、この議論、全社協の代表が、「JDFできちっと議論して、デジタル化への要望をしましょう」とまとめました。
素朴な疑問は妙に説得力のある話になることもあるんだねえ

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

「デジタル化の不安」と言うより「システムが変わることの不安」と言い換えた方が正しいと理系人間としては思うわけです。

悪徳業者関係に関してはすでに広報活動は始まっています。

にしてもつくづく思うのはなんでTV放送のデジタル化だけこれだけ広報をずっとするのだろうかと言うこと。もちろん広報自体は悪くはないのだけれども、これと同等のお金をかけて広報すべきことって他にもあると思うのです。近々では電気用品取締法の改正。中古家電にも法が及ぶのに知らない人や業者が多く大混乱し、法のさらなる改正に及んだことは耳新しいはず。TV放送のデジタル化の広報はこの時にはすでにはじまっていたので、私はなんでこちらもこれだけ広報しないのかと首をかしげたものだった。

金ベエ さんのコメント...

レスありがとね。

しかし、テレビって問題が大きいと思うよ。
力道山のプロレスを近所の人がたくさんあつまって、熱心に見て、風呂にも入っていったような、そんな原風景がわたしのなかのテレビで(^^;
なんだかんだでそれは日本人の文化だった。

それと、ふるさとのじじばばの生活の現場に悪徳業者はこれ幸いと乗り込んでくる。
生活の現場に、てところが極めて悩ましいんだよね、これが

それはテレビだけでなく、老人のすべての生活をターゲットになるわけで、
壺とかの押し売り販売どころでないことが、この問題を起点にして広まりかねないという認識だね。