2009-11-30

秋深し




山も里も秋深しか

2009-11-10

車にひかれそうになった怖い話

夏からずっと超多忙状態で、この個人ブログまでたどり着けない(ToT)

それはそれとして、今日は、まったく最悪だった。

箱根山という23区では一番高いところがあるのだけれど、
国立第一病院(旧陸軍病院)裏、細菌研究所に入る道の横断歩道を、
信号が青になったので渡ろうとしたところ、
一台白の車が車にとっては右折してきて、
まあ、それはやり過ごしたのだけれど、問題はその後の黒いワゴンだ。

猛烈なスピードで歩道を横切ろうと曲がってくる。
ここからはスローモーションの記憶だ(^^;)

とっさに、右足を引いて、腹をへこました、
その寸前を黒い車は通り抜けていった。

思わず男のドライバーをにらみつけたが、声は出ず、
歩道を2歩バックして戻って、
2回ほど信号が青に変わったところで、猛烈に怖さが襲ってきた。

こんなことで死んでたまるか!

しかし、信号は青、横断歩道、それでも、ぜったい車なんか信じないと
こころに刻んだ。

みなさんも、ご用心

2009-08-10

夜のつくば駅界隈


2000人が筑波大学につどった全障研大会の夜。

規約改正や役員改選の全国総会も終え、
明日の準備の相談をしていた頃にケータイがなった。

「いまね。鹿児島、宮崎に沖縄と岩手、青森、宮城、北海道で交流会してるよ」
9時を過ぎてつくば駅近くのその居酒屋を探すと、
途中で神奈川の面々とすれ違い、隣の店からは奈良がワイワイしている(^_^)

で、たどり着くと、「つぎは二次会に行こう」と、ぽつりぽつりの雨の中を。
でも、どこの居酒屋も満席。
それもそのはず、白木屋は和歌山が、和民は兵庫がと、
全障研勢は、つくば駅界隈の居酒屋を占拠しているのだ(^_^;

10時を回ったし、明日の準備も早朝からだから・・ では解散・・・
とおもったところに、タバコを吸いに街頭に出てきた同い年君を見つけた。

それから、ヨーロッパのような外にイスが並んだカフェを見つけ
(店じまい寸前って感じ)、
「では、ビールを一杯だけ、乾杯!!」と(写真)
そこに、来る来る、鹿児島、沖縄、東京に加えて、
愛知が滋賀が、埼玉が、そして、和歌山も兵庫もつぎつぎ合流!

私が生まれる前年、1955年のトランジスタラジオの登場は、
「部族の太鼓」として、意識下に直接働きかけ多くの人びとに親密な
一対一関係をつくりだしたという。
 (8月8日 朝日新聞「あのとき空間が変わった)
しかし、ウォークマンが出現しケータイが席巻したとき、
コミュニケーションは極めて個別のなものに刻まれてしまったのではないか。

大会の記念講演「コミュニケーションは人権」で福島智さんは、
盲ろう者となって、「指点字」は革命だったのだけれど、
「話すことじたいを望んでくれる、仲間の存在が嬉しかった」
と言っていた。

ワッハッハ! キャハッハ! 
つくばの夜の路上のカフェテラス。
ビールの臭いに、笑顔があふれて、楽しくて、
そして、お互いを思いやれる仲間がいるっていいもんだ
としみじみ思った。

2009-07-20

誰かが行かねば、道はできない!



忙しいというのは、多分に主観的なので、
なかなかわかってもらえないのが、
すこしさみしいのだけれど、
「こころ」が「亡なる」とは、うまくいったもんだ。

そんななか、木村大作監督「剱岳 点の記」を新宿のバルト9でみました。
http://www.tsurugidake.jp/main.html
剱岳は相方の故郷の山なので、わが家のアイデンティティみたいなもの。
最初から最後まで、力入りまくって感涙しながら、あっというまの2時間半。

なんといっても剱の映像がいい。
美しいです。
この映画は、ぜひ大スクリーンで見ることおすすめですね。

役者もじつにみんな自然体で、
数少ないセリフは、こころにしみます。

 誰かが行かねば、道はできない!

2009-06-15

亡き友の町で



 城ある町
 亡き友の町
 水草生う

作者の大野林火は、第四高等学校で学んだそうだ。
最後は「みぐさおう」と読む歌を、しみじみ感じた安曇野の墓参の旅だった。

2009年6月14日、厚労省史上はじめて現職の局長が逮捕された。
その局長が障害福祉の企画課長のときにつくった法が天下の悪法・障害者自立支援法。
障害者の必要な支援サービスに「応益負担」を持ち込んだ張本人は、
いま児童家庭局長として、保育に「応益負担」を導入しようとしていた。

「自立支援法で無理心中まで起こったんだよ!許せない!」
「保育分野もいっしょに闘おう!」
旅から帰って、7時のニュースがはじまるやいなや、3人の友人からつぎつぎと電話があった。

総選挙は早まるかもしれないけれど、
今度の総選挙とその後の運動と政策づくりが、日本の福祉路線を決定する。

よりハードな闘いの日々。
亡き友もともに闘う。

2009-05-06

ついに完成!『北欧 考える旅』



待たせたけど



ようやく出来ました!
『北欧 考える旅 ー福祉・教育・障害者・人生ー』




読んだら感想きかせてね

(協力=猟犬ケン)

2009-04-04

デンマーク・エグモント生との交流で学んだこと


あっというまに桜は咲いて、もう4月。
激動の世の中で、時の流れるのも速い(^^;

京都の旅、先週の富山金沢への旅など含め、いろいろ書きたいことはあるけど
どうにも時間がない。

といっても、デンマークの学生たちとの交流の話しは、
先月しているので、メモのダイジェスト版を以下に(^_^)

---
3月27日 13:30~15:20 中野区勤労福祉会館
「パネルディスカッション?
障害のある学生の高校卒業後の進路 ーデンマークの場合、日本の場合」

■あいさつ・藤井きょうされん常務理事
・デンマークから30人の学生が来日した。
・日本では卒後急速に道が狭い。そこがデンマークではどうなっているか?
・世界一の福祉先進国、人口543万、日本の20分の1の人口で面積は九州といっしょ。
 どうしてそうなのか? ぜひ知りたい。 
・エグモント生は、東京は今日が最終日で、
 明日から草津(スキーとハンセン病患者らと交流)その後、関西へ(可能なら広島も)

■司会・そのべ
・緊急世論調査をします!
・エグモント・ホイスコーレンがあるのはデンマーク第2の都市オーフス近郊です。
 世界でもっとも小さな都会と言われるようですが、さあこのオーフス、
 聞いたことがある人? 挙手してください!(→約30人中2名)
・では、エグモントのあとにあるホイスコーレン、この意味知ってる人?(なし)
・成人学校(国民高等学校)って言われますが、日本だと無いので、イメージしにくい
・ノーマライゼーションを学校全体で実践しているのは希有な存在と聞いてます
・では、そういう状況ですので、エグモントの教員の片岡豊さんに、マイクを渡します

■片岡さん
・オーフス市 人口30万人
・エグモント 隣のオダの町(人口2万)
・独特の大人のための学校(寄宿制、短期(1週間から半年)、試験無)
 18歳以上の青少年の学校=国民高等学校(全国に80校ある)
・障害者と健常者がいっしょの生活をしている
・150名が学び、半数がなんらかの障害がある人(身体、知的、精神)内30名がケアが
 必要で、それぞれがヘルパー(パーソナルアシスタント)を雇用している。
・ヘルパーは朝と放課後、夜に介助している。
・費用は学費(週3万)含め基本は出身地の自治体が持つ。

■メッテさん:脳性マヒ、車いす
・23歳。保育園~中学1年まで普通学級で、中2~3年まで養護学校。
 その後4年間、監察養護学校(社会参加が困難な子らの学びの場、200~300ある) 
・2008年1月から、短期1週間コースでエグモントに、それから現在まで学ぶ

■アンドリアスくん:心臓病、軽度マヒ、車いす
・21歳。最終学年で養護学校(学校が疲れるので、環境を変えて勉強するため)、
 卒後コペンハーゲンのITの専門学校(2年半)
 職場実習先の隣町の常勤職員(フレックス・ジョブ:国が半分補助)として採用される
・しかし、ずっと親と一緒に生活してきたため、自立生活訓練のためにエグモントで
 半年勉強(料理とメディア)している。

■Hくん
・小1で事故、病院で訓練し養護学校へ、途中から普通中で学び、都内の高等部で3年
・職場実習で動物園の小屋の掃除、企業でのラベル貼り
・宅配会社に就職したが体をこわし、1年で退職
・いまは区内の作業所で織物と、パソコンの勉強している

■Iさん
・高2で脳出血で左半身マヒに、リハセンに3年入所し、その後区で機織りの仕事。
・自立した生活送りたいと準備はじめた

■エグモントのオーレ校長
・父は脳性マヒ、国民高等学校で学んだ
・エグモントは、若い障害者のための学校としてスタートした。 
・アイデンティティを見いだすところ。社会的に使える知識を(30の選択科目も)
・権利条約27条:自分で生活する権利がある
・教育が終わると援助を受けながらはたらくことができる
・フレックスジョブ=フルタイムで働けない場合の適応
・エグモントでは30人の教員中3人が障害者。事務作業あわせ9人が働いている。
・無理な場合は別の制度がある(障害者年金+仕事分の給料もらえる)
・それでも商品競争はむずかしくなる。競争するのではなく意義ある仕事を

■最後に質問「楽しいことは? つらいことはどんなことですか?」
○Iさん=友だちと買い物したりすること/親がいなくなった後のこと
○Hくん=車いすで外出できること/行った先がバリアフリーでないこと
○アンドリアスくん=仕事や学校生活/卒業後の進路
○メッテさん=学校が好き/ヘルパーの配慮の仕方、一人生活どうしようか・・

<そのべ感想>
あらためて
学ぶ場、はたらく場、余暇活動などの場の大切さ
そして経済的に安定してること

2009-03-05

中野でデンマークのエグモント生と交流


最近の喫茶店は拷問部屋かガス室の感がある(^^;)
めったに一人ではいかない喫茶店だが、このところやむなくいったのだが、
男も女も、よくタバコをふかしてるなあ・・・ほんとに。

わたしも、浪人の頃から結婚して子どもが生まれるまで、一日二箱は吸ってた。
「Peace」「HOPE」「チェリー」そして「セブンスター」に「マイルドセブン」なかなかよい名前で

しかし、やめてから7年間くらいは、「あっ、やっぱりタバコはうまいなあ」
なんて夢を見ていたが、10年目くらいからは、
タバコのみの車に乗ることすら、頭が痛くなるようになった。
だから、喫茶店のタバコは拷問だ!

ならば、行かねばよい。
そうなのだが、古いパターンの喫茶店以外では、一人で行くにはドトールまでで、
スタバはどうにも敷居が高い(^^;)

空気がよくておじさんが一人でも行けるような喫茶店は近くにないものか(^^;)

で、以下、CM。
去年参加したら、役割が回ってきた(^^;)
このくそ忙しい年度末に、来れる人はよろしく(無料だし(^_-))

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2009 デンマーク・エグモント・ホイスコーレン 中野区交流

日時 2009年3月27日(金)13時~19時
会場 中野区勤労福祉会館
パネルディスカッション(障害のある学生の高校卒業後の進路 デンマークの場合、日本の場合)
&交流コンサート
主催 NPO法人支えあう21世紀の会、きょうされん
協力 中野区国際交流協会、明大付属中野中学高等学校、東部福祉作業センター
後援 デンマーク大使館、中野区、中野区教育委員会、中野区社会福祉協議会

◆第1部  13:30~ パネルディスカッション
 「デンマークに学ぶ・・障害のある学生の高校卒業後の進路」
パネリスト
 片岡 豊(工グモント・ホイスコーレン教諭)
 工グモント・ホイスコーレン学生 N・マイク
 市沢美枝(中野区東部福祉作業センター)
 堀 桂太(同上)
 大村美和子(中野区肢体不自由児・者父母の会)
コーディネーター
 薗部英夫(全国障害者問題研究会)

◆第2部 15:30~ 交流コンサート「国境を越えて、障害を越えて」
 和太鼓演奏  和太鼓"忍"
 演奏  あんくるんファミリー
 お囃子 中野本三宮前囃子連
 合唱  デンマーク・工グモント・ホイスコーレン
 シンガーソングライター  伊藤新之介(明大中野附属高校)
 和太鼓体験コーナー 指導和太鼓"忍" 塚本隆一 他
司会 中山真理子(中野区国際交流協会)

◆第3部 17:30~ 交流会

◇3月26日(木)~28日(土)デンマーク×中野交流パネル写真展
              手作り絵本・作業所作品展示もあります

2009-02-01

浜矩子『グローバル恐慌 -金融暴走時代の果てに』



浜矩子(はま のりこ)
『グローバル恐慌 -金融暴走時代の果てに』岩波新書 2009年1月20日
*すこぶるおもしろい。著者は一橋出、三菱総研経て同志社大教授。概要をわたしなりにメモ(^_^)

●2008年9月 グローバル恐慌に向けて地獄の扉が開いた時
・次はいったい何が起きるのか。今、誰もがこの不安に駆られている。重苦しい日々

●サブプライム・ローン証券化問題
・アメリカの信用力の低い個人向け住宅融資(=サブプライム・ローン)
・サブプライム=返済能力からみれば最優遇金利の適用資格がない人にも「少し高めの金利でよければお貸しできますよ」→じつは「(それにすぐに物件価格は値上がりしますから)高めの金利も支払わなくてもよくなりますよ・・・」→どこかで行き詰まる→でも、本質はそこにない。
・この融資に内在するリスクが証券化という手法によって世界中にばらまかれた!*本質

●証券化を活用する金融機関は、ツケで飲む客が多い飲み屋のようなもの
・なじみ客が増えるのは結構だが、ツケはあくまでもツケ。請求書を現金代わりにして仕入れの代金を払うわけにはいかない
・そこで→たまった請求書を切り分けたり束ねたりして、たくさんの福袋をつくる
・福袋を町中に売りまくれば、福袋代という現金収入が入る(請求書の山→現金化け)
・同時に貸し倒れリスクも福袋の買い手に転化

●魔術の落とし穴
・福袋を買った人たちがある日、焦げつきで大損→購入資金を用立てた人も(不幸の連鎖)→飲み屋も倒産
・しかしその飲み屋だけでなく町中の飲み屋がすべてそうだったら・・・
・危険な福袋に一切手を出さない人も、取引先がこの問題で倒産!で突如、資金繰り難に陥るかも→町中は疑心暗鬼の渦化→だれにもカネを貸さない、取引しない→町の経済は完全マヒ

●グローバル・バブルの背景
・2000年代以来、世界中が低金利・カネ余り
・日本国内で金利を稼げない(ゼロ金利)ジャパンマネーが世界中に出稼ぎに
・(「福袋」の)中身が怪しげであることを解っていても、儲けのためにはやむを得ない

●地球大の集中治療室
・様々な生命維持装置に息を吹き込まれながら、いま世界の金融システムがかろうじて稼働している
●「グローバル版・失われた10年」に第一歩を踏み込んだ
●ひきこもる地球経済
・カネの世界のみならず、モノの世界までが地球規模で集中治療室に

●カネがモノに再び引き寄せられる可能性はあるか
・新展開が起こりそうな分野として、さしあたり思い浮かぶのが医療・介護・教育・環境・貧困救済といった分野。人間が人間らしく生きるための基盤形成にかかわる分野
・経済効果も大きな新たな方向性が出てくれば、そこにモノとカネの新しい結合の余地も生まれるかも
・いまこそ、優しさと勇気を持って、弱さと手前勝手を克服すべき時

2009-01-26

オバマのCitizen、リンカーンのpeople



オバマの大統領就任演説全文の英文と和訳が新聞に載っている。

リアルタイムで(といってもテレビ中継で)見たとき、
耳に残ったのは、 Citizen と responsibility だ。

 a new era of responsibility(新たな責任の時代)
 
と彼のいう「responsibility」ってなんだ?とおもうけど、
それはとりあえず置いておいて、
さて、Citizenだ。

Citizen=市民と素直に訳せばいいのだろうけど、
なぜ、オバマは、nationでもなく、peopleでもない、
My fellow Citizensとよびかけたのか?
(最初だけCitizenで、その後は、people、raceと使っている)

彼が尊敬すると言われるリンカーンの有名な演説は
 government of the people, by the people, for the people

さて、ネットで「シチズン」と検索すると時計メーカーがトップにきちゃうので(^^;
「Citizen 和訳」とすると、
研究社のサイトがでてきた。
=(出生または帰化により市民権をもつ)公民,国民,人民 とある。

では「nation」は? 
=(政府の下で共通の文化・言語などを有する)国民 なるほど。

ではでは、「people」は?
= (文化的・社会的にみた人々の一集団としての)国民,民族,種族
★【類語】
  race は体質・体格上の特徴・言語・風俗などが共通した人々の集団
  nation は文化・習慣が同じで独立した一つの政府の下に統一された人々の集団
とあった。

この疑問を、
週末に行われた大学のOBOGフォーラムで先生に質問した。

この「OBOGフォーラム」は平和と民主主義を守ろうとする有志の会で
年に一度、先生にとっておきの1時間の講義(まあ、卒業四半世紀後の補習授業(^_^)b)
をしてもらったあと、
お互いの気持ちと身体の元気さを確認しあって飲んでしゃべるというもの。

今回の講師は憲法と行政法の先生で、なにが「平等」か?を
ドイツ、アメリカの平等原則の事件やアメリカの人種差別、人権擁護の視点で研究されてきた。
曰く
「憲法に反することはあってはならない。その結論から前提を考えるべき」
そして、
「オバマが大統領になるとは思わなかった。注視するにあたいする」

で、さきの何故? Citizen?の質問をしたのだけれど、
先生曰く
「リンカーンはpeopleといったが、そのとき差別はあった。
 その後、そしてオバマが大統領になったという歴史から、
 公民権をもった市民のみなさんと言ったのかもしれないねえ。
 他のみなさんはどう思いますか」

わたしは、people が好きだけど、みなさんは、どう考えますか?

2009-01-18

冬の習作





この週末は完全オフにしていたので、なにもしなかったのだけれど、
カミさんが作りためていたものを
撮りました。

それにしても、寒い日が続きます。
悪い風邪もはやっているし、
はやく春がくるといいなあ

2009-01-01

2009年1月1日におもう



朝日のなか、二階のベランダで洗濯物を干しながら
昨夜紅白で聞いたアンジェラ・アキ「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を口づさんでいる。
 http://www.youtube.com/watch?v=-y0_fDhzg5U&feature=related

  今、負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
  誰の言葉を信じ歩けばいいの?

中学生たちに信じる言葉を伝えられないのは、おとなの責任だと思うけど
そういう52歳のぼくも、そんな気持ちになる時代だよね。

コンビニで買った大新聞の社説には、そんなトーンの上にも、
どうも「上から目線」って感じがするな(^^;

○「混迷の中で考える 人間主役に大きな絵を」(朝日新聞)
・「100年に一度の津波」 たじろく必要はない。私たちの国は過去一世紀半近い間に、
 国がひっくり返る危機に2度も直面し、克服してきた。
・「たくましい政治が要る」 将来を見すえた国づくりに集中して資源を投下し、
 雇用も創出する。そうしたたくましい政治が要るのだ。

○「新自由主義の崩壊」「党益より国益を」(読売新聞)
・日本は国際競争から落伍しかねない。
・政治家も、国民も、世界と日本を険しい難所に差し掛かっているのだということを
 常に心しておきたい。

○「環境の先導で成長を図れ」(毎日新聞)
・これから需要の増加が見込める成長分野に集中投資すべきなのは当然だ。
 高齢社会に対応した医療、介護、高齢者ケア、そして教育である。
 だが、今後数十年にわたる「国のかたち」を考えれば環境投資の比重が限りなく重い。

そんな各紙のなかで「ですます調」だけでなく少しトーンの違いがあったのは東京新聞。
神野東大教授や藤井元スウェーデン大使の引用なのは迫力に欠くけど。

○「人間社会を再構築しよう」(東京新聞)
・希望の協力社会とは、利他的行為が結局は自己の利益になるという協力の原理と
 思想が埋め込まれている。
・人間の絆、愛情、思いやり、連帯感、相互理解が重んじられ生きている社会です。
・どんな社会をめざすのか、政治に何を求めるのか
 意思表示と政治への監視と参加がいります。

            ◆◇◆

9月の北欧を旅してあらためて感じたことは、
日本との決定的な違いは、障害者も高齢者も社会保障はすべての人びとが支えている、
そこに絶大な信頼感、安心感があるってことで、
それをなしえているのは、一人一人の思想と政治参加、政治アクションなんだよね。

そして、要は、一人一人が大切におもっていることは何か、一人一人の価値観、
それを問い直し、守り抜くための行動を連帯して起こすことなんだとおもう。

そのためには、倉本聰の視点も大事かな。
「こっち(北海道)に来て、普通のおじさんやおばさんたちと知り合い、
 目線が前より低くなりましたよ。
 上流で(地方で)暮らす人々の立場や思いを座標軸にして、
 日本を見るようになりました。それが一番変わった点です」(読売)

経済同友会終身幹事の品川正治さんの視点(「人間見ようとしない経営」)もすごい。
朝日新聞「耕論」12月28日、
「(憲法9条の根底に)国家ではなく、人間の目で戦争をとらえるたしかな視線を感じた」
「経済も人間の目でとらえることができるか。経営者として私は自ら問うてきた」

             ◆◇◆

1月1日だから、けっこうヒマだし、新聞をたくさん読んで考えた。

最後に、もっとも笑えた記事をひとつ。
読売のテレビ番組特集の最後の連続カラー4ページ!

あの、たしかソフトバンクCMの「犬のお父さん」風を使ってきて
「わたしも、箱根に出ます」(明日は日テレは箱根駅伝だ)

そして、月に向かって
「近くばかり見て、生きるんじゃない。」(写真)

最後になりましたが、
 みなさん、本年も、よろしくお願いします(^_^)b