2009-04-04

デンマーク・エグモント生との交流で学んだこと


あっというまに桜は咲いて、もう4月。
激動の世の中で、時の流れるのも速い(^^;

京都の旅、先週の富山金沢への旅など含め、いろいろ書きたいことはあるけど
どうにも時間がない。

といっても、デンマークの学生たちとの交流の話しは、
先月しているので、メモのダイジェスト版を以下に(^_^)

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3月27日 13:30~15:20 中野区勤労福祉会館
「パネルディスカッション?
障害のある学生の高校卒業後の進路 ーデンマークの場合、日本の場合」

■あいさつ・藤井きょうされん常務理事
・デンマークから30人の学生が来日した。
・日本では卒後急速に道が狭い。そこがデンマークではどうなっているか?
・世界一の福祉先進国、人口543万、日本の20分の1の人口で面積は九州といっしょ。
 どうしてそうなのか? ぜひ知りたい。 
・エグモント生は、東京は今日が最終日で、
 明日から草津(スキーとハンセン病患者らと交流)その後、関西へ(可能なら広島も)

■司会・そのべ
・緊急世論調査をします!
・エグモント・ホイスコーレンがあるのはデンマーク第2の都市オーフス近郊です。
 世界でもっとも小さな都会と言われるようですが、さあこのオーフス、
 聞いたことがある人? 挙手してください!(→約30人中2名)
・では、エグモントのあとにあるホイスコーレン、この意味知ってる人?(なし)
・成人学校(国民高等学校)って言われますが、日本だと無いので、イメージしにくい
・ノーマライゼーションを学校全体で実践しているのは希有な存在と聞いてます
・では、そういう状況ですので、エグモントの教員の片岡豊さんに、マイクを渡します

■片岡さん
・オーフス市 人口30万人
・エグモント 隣のオダの町(人口2万)
・独特の大人のための学校(寄宿制、短期(1週間から半年)、試験無)
 18歳以上の青少年の学校=国民高等学校(全国に80校ある)
・障害者と健常者がいっしょの生活をしている
・150名が学び、半数がなんらかの障害がある人(身体、知的、精神)内30名がケアが
 必要で、それぞれがヘルパー(パーソナルアシスタント)を雇用している。
・ヘルパーは朝と放課後、夜に介助している。
・費用は学費(週3万)含め基本は出身地の自治体が持つ。

■メッテさん:脳性マヒ、車いす
・23歳。保育園~中学1年まで普通学級で、中2~3年まで養護学校。
 その後4年間、監察養護学校(社会参加が困難な子らの学びの場、200~300ある) 
・2008年1月から、短期1週間コースでエグモントに、それから現在まで学ぶ

■アンドリアスくん:心臓病、軽度マヒ、車いす
・21歳。最終学年で養護学校(学校が疲れるので、環境を変えて勉強するため)、
 卒後コペンハーゲンのITの専門学校(2年半)
 職場実習先の隣町の常勤職員(フレックス・ジョブ:国が半分補助)として採用される
・しかし、ずっと親と一緒に生活してきたため、自立生活訓練のためにエグモントで
 半年勉強(料理とメディア)している。

■Hくん
・小1で事故、病院で訓練し養護学校へ、途中から普通中で学び、都内の高等部で3年
・職場実習で動物園の小屋の掃除、企業でのラベル貼り
・宅配会社に就職したが体をこわし、1年で退職
・いまは区内の作業所で織物と、パソコンの勉強している

■Iさん
・高2で脳出血で左半身マヒに、リハセンに3年入所し、その後区で機織りの仕事。
・自立した生活送りたいと準備はじめた

■エグモントのオーレ校長
・父は脳性マヒ、国民高等学校で学んだ
・エグモントは、若い障害者のための学校としてスタートした。 
・アイデンティティを見いだすところ。社会的に使える知識を(30の選択科目も)
・権利条約27条:自分で生活する権利がある
・教育が終わると援助を受けながらはたらくことができる
・フレックスジョブ=フルタイムで働けない場合の適応
・エグモントでは30人の教員中3人が障害者。事務作業あわせ9人が働いている。
・無理な場合は別の制度がある(障害者年金+仕事分の給料もらえる)
・それでも商品競争はむずかしくなる。競争するのではなく意義ある仕事を

■最後に質問「楽しいことは? つらいことはどんなことですか?」
○Iさん=友だちと買い物したりすること/親がいなくなった後のこと
○Hくん=車いすで外出できること/行った先がバリアフリーでないこと
○アンドリアスくん=仕事や学校生活/卒業後の進路
○メッテさん=学校が好き/ヘルパーの配慮の仕方、一人生活どうしようか・・

<そのべ感想>
あらためて
学ぶ場、はたらく場、余暇活動などの場の大切さ
そして経済的に安定してること