「篤姫」も最終で、「風のガーデン」も終わってしまうと、
テレビは、イヤなニュースを垂れ流すだけになってしまった。
宮﨑あおいは、ちょっとどこまで化けるか、じつに楽しみだけれど、
緒形拳の人生最後の熱演には、まいった。
先週木曜日の「風のガーデン」最終回。
帰宅は開始1分前(^^;
録画でみるには、何故か、失礼のような気がしたのだ。
中井貴一もよくがんばった。
「硬膜外ブロック」をして、風のガーデンでの娘の結婚式の介添え役を演じるシーンは、
知人のことともダブって、涙がとまらなくなった。
娘のルイ(黒木メイサ)に
「首尾よくおれがそこに行けたなら そっちから君にサインを送るよ・・・なにか君らに」
という最後の場面があって、
床屋で拳さんが
「あいつはジョークを言ったり、いたずらすることが大好きだった」
と顔をくしゃくしゃにして、
そして、翌年の春に咲いたエゾエンゴサクの群生・・・
クランクアップの最終シーンは、
息子の中井を拳さんが看取る長いワンカットだったそうだ。
そのシーンが終わって「OK!」の声がかかったとき、
崩れるように拳さんは座り込み、
「終わったア!」と一言。
そして、何とも云えない笑顔を見せたそうだ。
(倉本聰『人が最後に還るところ ー倉本聰が伝えたかった想い』
平原綾香の「カンパニュラの恋」をききながら、
自分の死に直面しながら、誰にも言わず、
死と直面する役を演じきった役者魂に、ここから敬意を送りたい。
人間はすごい。
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